【感想】これからはインド、という時代〜プロローグ
- 作者: 日下公人,森尻純夫
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
これからこの本の感想をいつもの【読後感】タグよりも細かく章ごとに【感想】を書いて行きたい。
インドに行っていたので、その時に思ったこと共に書いてくー。
インドという国は社会主義から民主主義に1989年に外貨準備高がゼロになってから転換した、新しい民主主義の国である。
外貨準備高って言うのがよくわからなかったので(おい、商学部で何学んできた!)、調べてみた。
外貨準備とは
外貨準備 - Wikipedia
各国の外貨準備額
各国の外貨準備高一覧 - Wikipedia
ということで、国民経済の貯金。つまり、それまで蓄えてたお金がなくなったと国の中だけではお金が回らなくなった、ということでいいかな。
日本も外貨準備額高いなー。
社会主義は全体主義を生み、全体主義は独裁者を生みという歴史の流れはどこでもあり(今年のフランスの大統領選挙では社会党から大統領が出てきた)、その流れに逆らったインドという国は先進国が成長の停滞を経験している間に、独自の成長をしようとしていると本書には書いてあった。
プロローグでもう一つ面白かったのは、教育面でも日本と逆の政策を実行しているということ。それは言語教育の部分、日本では統一した日本語を勉強してからそれぞれ専門分野を深めて行くという順序である。しかし、インドでは(昔はヒンディー語で統一しようとしていた)150以上もある。それを一つに統一することなく、中都市毎にその土地の言語を学習して専門分野を深める必要になったら英語なり日本語なりを勉強する。
この考え方は合理的だなと思った。言語を道具として見ている。これは僕も高校の先生に言われたことと同じだった。英語なんて所詮道具だ。
道具を身につけるのに人生の最初の大事な時期を過ごさなくてもいい。何をするかが大切だと、それから道具を揃えればいいと。
頭いいなと思った。日本も見習えと。
これから連載していくので、またよろしく。