【感想】「お父さん、フランス人外人部隊に入隊します。」駒村吉重

お父さん、フランス外人部隊に入隊します。 (廣済堂文庫)

お父さん、フランス外人部隊に入隊します。 (廣済堂文庫)

大学生の男の子が家族に内緒でフランスに旅立って、外人部隊に入隊するという話。
その時の父と息子の手紙のやり取りを中心に、親子像などを浮き彫りにする。

しっかし、今年一番の本が今頃になって出てくるとは。一番感動しました。
この本。息子の身勝手さに対して親が言う言葉が、まさに僕に向けられているようで身につまされた。

息子は父親のことを小市民と言った。父親は息子のことを刹那的と言ったっていうサブタイトルにもあるように、父と息子は対立していた。

僕もそんなことを思っていたのだと思う。去年とか。
でも今はそんなことない。

この本を読んでいても、息子の言っていることは僕の言っていることに非常に近いけど、何か子供っぽい物を感じたし、でもその時の一生懸命に考えた自分の決断なんだなって思ったわ。

正解はない訳です。

まあ無理矢理に締めのところで家系を持ち出さなくてもいいなとは思った。淡々と事実を並べられるだけでも結構スリリングだったし、しかし結局分かりませんでした。ではなあw