アグラなんて二度といくか!

朝6時45分に起床して、あ!やべ!7時に学校の前に集合だったって遅刻しかけながら朝ご飯代わりのお菓子とか準備してそそくさとアパートを後にした。

7時に学校に行ってみると、僕が最後ではなかった。最初にロシア人の女の子が待ってて、とりあえずその子とはあまりしゃべったことがなかったので自己紹介みたいなことをしながら、コロンビア人を待った。10分くらいしてからコロンビア人が遅れて到着。タクシーを僕が手配していて、学校の前に7時にくるはずなのに来ていない。しびれを切らして電話をしてみても10分で着くってしか言わない。

仕方なく、カフェで朝ご飯を食べながら、タクシーを待つ。イタリア人の子は家に迎えに行かないといけないから、遅れてしまうことを電話で告げた。

タクシーを捕まえたのはそれから1時間後。結局2時間遅れの9時にデリーを出発した。今日はタージマハルで有名なアグラに一日でいくという弾丸ツアー。片道4時間の旅である。

車内はエアコンが効いていて快適。英語で会話が飛び交い、楽しくアグラへ向かう。
途中みんな寝てたり、お菓子食べたり。

4時間後。アグラに到着。まず、アグラ城を見に行く。車を降りた瞬間から、他の友達には見向きもしないで、おっさんとか子供とかが僕のところに来てものを売ろうとする。ポストカードは思わず買ってしまった。中にはムチとかを売ってくるおっさんとかいて絶対使わないだろとか思いながら丁重に断った。インド人の売りつけてくるおっさんは日本人が好きだ。事実、他の友達には見向きもしないし、日本語をしゃべってくる。まあ、日本人はお金を持っているし、きつく断れないから客としてはおいしいのかと思った。
しかし、10分くらいはそいつらと格闘して、とても疲れた。

アグラ城はデリーにあるレッドフォートと同じような形と色で、各地にこのような城があるんだなって感じた。大きくて感動するよ!

しかし、デリーよりも南にあるからとても暑い。しかも砂漠が近いのか砂嵐がひどくて、目に砂が入ること入ること。環境はひどい。

そして、いよいよタージマハルへ。アグラ城からはとても近くて、車ですぐに移動できる。このときもう外の気温でしんどかった。
駐車場に出てからタージマハルまで歩いて行く過程でもう倒れそうだった。

なんとかタージマハルまでたどり着いた。見てみると壮観。そびえ立つタージマハルに青い空が印象的だった。確かに世界一きれいなお墓だけある。

しかし暑い。いよいよしんどくなって近くの木陰で僕だけ休むことに。他のみんなはタージマハルの中に入って行く。木陰で休むけど木陰でも暑い。頭痛もしてきた。自分の新陳代謝の悪い体を恨みながら、みんなを待っていた。恨んでも仕方ないけど。

みんなが帰ってきてもあまりよくならないし、タクシーのある駐車場まで歩いて行くのもしんどい。一人だけリキシャーに乗って先に駐車場に帰る。
ドライバーの人に頭が痛いって言ったら、チャイを飲めと。暑いって言ってるのに熱い飲み物を飲むのかと思ったけど、このチャイがめっちゃおいしかった。しかもなんか知らんけど熱に聞くお薬もらってそれ飲んだ。

そして待ちに待ったタクシーのエアコンである。もう現代人で過去のエアコンのない時代には生きられないということを認めざるを得ない瞬間だった。
エアコンは確保したけど頭は痛かったので他の友達にも謝って今日はもう帰ろうという提案をした。友達も心配してくれて、アグラの滞在時間は3時間で帰ることに。エアコンのある車で少し元気になったので笑顔でしゃべっているとイタリア人の子に頭が痛いって言ってたのに嘘つき!って言われたのがショックだったけど、まあしょうがない。頭が痛いのも事実だし、そこで楽しくしゃべったのも事実だからね。

デリーについて順々に降ろしてもらって、今日の旅は終了。

アグラはタージマハルだけしか見所はない。人もものを売ろうという人ばかりで好きになれなかったし、気候は最悪。
これはインド全体に言えることだけど、ポイ捨てが当たり前。これはかなりインド全体として損していると思う。せっかくいい観光資源がありながら、景観を損ねているし、環境にも悪い。子供の前で親が平気で飲み終わったペットボトルを捨てる。公務員っぽい人が人から受け取ったチケットを破って空中に投げる。マナーは最悪だと感じている。

そんなことを考えながら今日はずっと車に乗っていたなあとか思っていた。

【反省】
・エアコンがないと生きて行けないということを自覚しないといけない。
・もっと暑くなってからでは旅行に行けない(北は別)と感じた。